『スーザンを探して』のチケットが届いて、しみじみと嬉しいです
。ああ早く年明けないかな〜。・・・が、今日の話題はミュージカルではなくて、女子フィギュアです。昨日、浅田真央さんが女子で史上初のトリプルアクセル二回を盛り込んだプログラムで見事GPファイナルを制しました。ショートプログラムの順位を自力で覆した姿には、心身の強靭さがあふれていました。
女子の国際試合史上初のトリプルアクセルはなんと88年の伊藤みどりさんまでさかのぼるので、実に20年ぶりの記録更新。浅田選手は90年生まれですから、時代がずっと彼女を待っていたといえるほどです。採点競技から拭いきれない不公平性を、アスリートとして、技術的に高い技で勝負をしかけて捩じ伏せるところが素晴らしいですね。「試合に負けて勝負に勝つ」という言葉を聞くことがありますが、試合と勝負のどちらにも勝利した、真に「女王」の名にふさわしい選手だと思います。
さて、伊藤みどりさんは現役時代、芸術点の低さに悩まされたといいますが、当時の彼女のジャンプをスロー映像でみると、完璧なフォームの連続に、タイトルにした「美とは比率の妙なり」という言葉を思い出しました。伊藤さんと浅田選手は体格的には全く違うのですが、二人の動きはあらゆる無駄をそぎ落とした理想の描線をそれぞれに描いていて、人体の無限の可能性を語ってくれます。手脚が長いとか頭が小さいとかいういわゆる「プロポーションの良さ」とはまた別に、彼女たちの体躯が動きの中で作り出す形や角度や動線に、音楽のように調和して響く美しさがある気がしました。思えば私がダンスに惹かれるのも、こうした調和に人間の最高の美を感じるからなんでしょうね。
・・・とはいうものの、いまサイドバーで表示しているETV50のイラストは青山航士さんの映像を私なりに忠実に比率をとって描いたものですが、う〜〜〜む、素晴らしさが伝わらないな〜〜
。そんな訳で、比率の妙が味わえる青山航士さんの舞台をまだ御覧になったことがない方は、『スーザンを探して』で、ご確認くださいませ
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